虹色ロリポップキャンディー

アニメだったり、特撮だったりの感想等

HUGっとプリキュア ストーリーについて

メインストーリーは、クライアス社はハリーとはぐたんを追いかけて、現代に来たはず。そこで、たまたまプリキュアになったはなとクライが出会ったような。偶然だったはずなのに、気がついたらクライの目的が未来の嫁となるはなを絶望の未来から救うことになっている。このあたりは、最終回見ると、母親の元に逃げてきたとも解釈できるが、なぜ中2のときである必要性はわからない。終盤で脅威となるはぐたんを標的としたわりに、とくに目標としないクライアス社。ただ、クライアス社の倒し方も明示されていないから、無尽蔵に湧いてくる敵を後手後手で対処するプリキュア。未来のプリキュアは負けたのだが、その反省が生かされているのかもよくわからないし、さらにいうと未来のプリキュアがなんなのかもわからない。

 各個人の話も、テーマに書いたことですが、私の中で想定していたストーリーがプリキュアになった時点で大体解決してます。さあやぐらいでしょう。想定していたまま進んだのは。それ以外の人物は、エピローグのようなイメージですね。

 敵に関して言えば、改心してから時間を描くため、退場しない。つまり、退場したキャラの補填をするのではなく、ただ登場人物が増える。幹部を直接倒せば、改心できるかとおもいきや、リストルやビシンは最終決戦まで敵側にいる。敵がいま、どっち側なのかを単純化して見れないのは、敵が増えるこの作品ではまずかったと思います。

 システム的な話になると、オシマイダーの必要性が長期的なスパンで見ると、特にない。トゲパワワやアスパワワが増えたり減ったりしても特に影響がない。クライが頑張れば、一人で時も止められますし。ネガトーンやデザトリアンのように倒せば、味方に恩恵があるのかと言えば、そうでもない。その回に密接した人物から生み出されるかと思いきや、全く関係のない人物から生み出されます。更には、特に描写なくいつの間にかいたこともあったような。最終回だと、偶発的にとは言え、クライアス社なしで出ますし。

 まとめると、縦軸の話が、プリキュアの増加・武器の追加、あるいは敵幹部の脱退・増員以外で進んでいるイメージが特に無い。クライアス社と争点となるものがないので、争っているようで争ってない。個々の話も、一年間やり通す話もあるが、基本的に1話あれば大体解決する。伏線の割に解決があっさりしているので、カタルシスが特に無い。終盤になれば、その話の中で問題が提起される。でも、いつの間にか話が解決しているそんなイメージです。今ひとつ、キャラクターの成長を感じられないのです。