虹色ロリポップキャンディー

アニメだったり、特撮だったりの感想等

HUGっとプリキュア 感想 はなについて

 私は、結局彼女のことはよく理解できないまま終わりました。彼女のなりたい理想像であるめっちゃイケてるお姉さんが「なんにでもなれる自分」というのは、なんとなく想像出来ます。じゃあ、これは具体的に何なのかってなるとよくわからない。具体的に示さずにしている点が良くて、これこそが無限の未来を表していると言われるのでしょうか。かと思いきや、最終回で、なりたい自分を支えることができる会社の社長になっていたので、これが彼女の目標だったのかなと推測できました。ただ少なくとも48話までの彼女は、私には、何にでも手を出して、口を出して、中途半端にしているように見えました。その中でやりきったのは、プリキュアですけど、じゃあそれは何を意味しているのか。プリキュアをやりきったから、どんなものでもやりきれるのか。よくわかりません。また、劇中で様々な職業を体験します。それが彼女の糧になっているのかと言えば、そのようには見えませんでした。彼女の成長は、11話で終わっていて、そこからの成長は今ひとつよくわかりませんでした。

 そして、彼女のキャラクター像で重要なのが、いじめにあった過去です。だから、転校してきた。そのいじめは、別のいじめられていた子をかばったから。そして、いじめを乗り越えたのかと言われると、乗り越えたようです。ただ、その解決が、もとのいじめられていた子と向き合うというものでした。それって解決してるのかと思います。事実、終盤になるまで私は、まだ解決していないと思っていました。話の作りとしては、いじめをしていた子に向き合うのか、自分の中のいじめの原因となりうるものに向き合うのかと思っていたので、拍子抜けでした。

 そもそも、この要素いるのかとも思います。はじまりも、めっちゃイケてるお姉さんになりたい女の子が親の転勤の関係で転校してきて云々でいいし、そんなフワっとした目標を持っていた子が、職業体験を通して成長していくで十分だと思います。